

この大会は、8月23日から25日に渡って開催されたもので、当方の参加は全体会の24日から。この第一日目は、埼玉スーパーアリーナ。全国から高等学校PTA関係者約11000人が集ったのです。
特に印象に残ったのは二つ。その一つは、埼玉県内6高の応援団による合同応援とPTAへのエール、埼玉県民歌の斉唱です。メインアリーナはとても大きく、応援団よろしくマイクを使用しないため、セリフや歌声は鮮明ではありませんが、とてもシャープな手足の動き、力の限りの大声、とにかく一生懸命なこと、甲子園球場の高校野球に通じる感じがして、とてもすがすがしい気持ちになりました。終わった時には、アンコールが起きたほどです。
もう一つは、NHKのエグゼクティブアナウンサー、堀尾正明さんで、「彩り豊かに世界を駆ける力ー若者へのメッセージー」と題しての講演です。堀尾さんは、埼玉県大宮市(現さいたま市)育ちで、NHKでは「スタジオパークからこんにちは」、「サンデースポーツ」などを担当。
軽妙な語り口で、まずは、導入として日本語の素晴らしさと難しさを話されました。日本語は言葉それぞれにニュアンスが微妙に異なり、正確に使うことで、微妙な気持ちや相手との関係を上手く表現できること、外来語との親和性がよく、言葉が常に進化していること。ために、言葉の意味が変化してきたり、文法上誤りとされてきたものが逆に正解になったりと具体例をあげて説明されました。
また、アナウンサーの苦労話しとしては、固有名詞、つまり、特定企業の商品名、例えば、セロテープやフリスビーもそのままは言えず、セロファンテープや回転円盤遊具(?)と言い代えないと駄目だとか、また正確な表現、例えば「さわやかな」は春は使えず、使うなら秋といったことなどが話されました。誤ると視聴者からお叱りの電話をいただくそうで、アナウンサーの華やかな中での厳しい一面を垣間見ました。
話しの中核は、現在も担当している「ご近所の底力」を通しての話し。5年前「ご近所から日本を変えよう」の合言葉で視聴者参加の地域興し番組がスタート。この番組では、問題や悩みを抱えている街の住民に来てもらい、全国で同じような悩みを抱えながら解決のための取組を進めている3つ位の街のリポートをスタジオに来てもらった街の人に見てもらって自分達の解決策を考えてもらう。出演は一回にとどまらず、解決するまでスタジオに来てもらうという。 例えば、毎年、百件前後も届出のある空き巣被害に悩んでいた杉並区馬橋区では、神戸市や世田谷区、春日井市の対策を参考に試行錯誤で、被害ゼロを達成。
またご自身の少年の頃、近所のおばちゃんが始終家に出入りし、その他人のおばちゃんに怒られたり、叩かれたりしたこと、つまり、「ご近所」に育てられていた。昔は、「ご近所」が街を見守り、「ご近所」がお困り事を解決したということ。その後の欧米化、プライバシー重視により、地域全体で考えなければ解決できない難解な問題、防災、防犯、高齢化問題、若者対策、子供育成などに対応できなくなってしまった。行政や警察も多忙で地域の要望に丁寧に応えられないのが現状で、行政に頼らずに自分達の力で難問を解決していこうとのムーブメントが大きくなってきているだろうとのこと。
この番組を担当して驚かされるのは、住民パワー。この空き巣対策、廃止バス路線での住民だけによるバス運行、タクシー会社との連携による住民の乗り合いタクシー、廃止決定の貴志川線の経営会社募集による運行復活など、ご近所パワーは岩をも動かすことを目の当たりにし、私達に、今住んでいる人達と力を合わせて何か解決してみましょう、というものでした。(自分なりの要約で、堀尾さんの言わんとしたことを十分に記載できてないかもしれません。不適切な表現となっているかもしれませんがお許しを!)
厳しい自治体の財政状況下での民公協働と自分達のことは自分達で解決して行こうとの住民自治意識の高まり、さらには平成の大合併の中での地域コミュニティ活動の盛り上がりがあり、今こそ古き善き、『有り難いお節介』に代わる、あるいは昇華した運動を進めていく好機、あるいは、そういう運動を進めざるを得ない時期に来ているんだなあと、真剣に考える契機となりました。