はやおき亭貞九郎のおもしろ落語





1月5日の午後3時から県立図書館多目的ホールで、はやおき亭貞九郎の落語会があった。お客は立見も入れて200人弱の大入り満員。
はやおき亭貞九郎とは、福井市の県運動公園のそばにある早起きパン屋さんの旦那さん。下のお子さんが喋り始めるのが遅かったので、本の読み聞かせを始めたが、保育園で他のお子さんにも読み聞かせを始めたら評判になり、だんだん外でやるようになった。子供が大きくなっていくにしたがって、人形劇をやるようになり、その次に落語をやったら面白くて、現在に至ったとのこと。
素人とはおっしゃるが、どうしてどうして、大変面白い。落語や小噺などについて紹介したあと、図書館のお話し会の企画ということで、忍者関係の本を紹介し、自宅での子供との忍者ごっこを面白おかしく話しをする。
最初の出し物は「初天神」。正月の初詣での噺。子供に何も買わないと約束させるが、途中からおねだりが始まる。りんごやみかんは子供には毒と言って退けるが、なにやかやとやり取りしているうち、飴を買わせられ、団子を買わせられ、凧を買わせられる羽目に。親子の馬鹿馬鹿しやりとりと、巻き込まれるお店の主人との面白おかしい噺。子供達も大笑い。
次は、10分余り休憩の後、貞九郎が黄色い着物に着替えて「ちりとてちん」。今度は夏の話し。ちりとてちんのドラマ設定の中に、どうらん?、はてなの茶碗、寝床などの噺が上手く下地として入っているとのこと。ん、そうなんだ。
福井弁を使って夫婦のやり取りを面白おかしく紹介。大爆笑。その後、滋賀の鮒ずしの話しから「ちりとてちん」に。 旦那さんが誕生日で、自分は酒が飲めないんで、喜(きい)さんを呼んで、おもてなし。「初物は75日寿命を延ばす」といいながら、幻の酒、白菊の飲みっぷり、鯛の刺身の食べよう、中に入っている海老、穴子、銀杏を褒めながらの茶碗蒸しの食べよう、白米の食べようと、急遽入れ込んだ地元の老舗うな信の鰻の褒め食べようなどが生き生きと語られる。大袈裟ではあるがありがたがっていただくのがいいのだろう。
気分が高揚した旦那さん、日頃からその態度を苦々しく思っている、隣の愛想の悪い、知ったかぶりの『竹』を余興で懲らしめることに。たまたま、家に腐った豆腐があり、醤油、山葵、梅肉を入れて、長崎名産『ちりとてちん』とする。
竹を呼び、酒を出す。幻の酒をけなしながら甘酒といって飲み干す。竹は次に変わったものを欲して、旦那さんが珍味の長崎名産『ちりとてちん』があると言うと、竹は知ったかぶりでちりとてちんを苦しみながら食する。旦那さんがあじを尋ねると「腐った豆腐の味」で落ちとなる。
はやおき亭貞九郎さん、ネタは創作も入れて約60ほどあるとのこと。身振り手振りがシャープで声も通り、とても面白おかしく過ごすことができた。漫才はいいけど落語はいやとブーブー言っていた子供が大笑いするほど。終了時刻も午後4時15分が4時38分と、皆が十分楽しめて満足、満足♪
県立図書館を出て、南の空を見ると大陽がまさに沈もうとしていた。雲がかかって辺りが朱に染まった光景が印象的だった。
(落語を聞きながら携帯メールで記録をしており、他によるべき資料もないため不正確な部分、誤りがあるかもしれないが、ご容赦願いたい。)
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